フレディーマック(アメリカローン最大手の一角)が言うには「もうサブプライムローンだけではない。今年や昨年に提供したローンの評価を約1300億程下げる必要にせまられた。」
フレディーマックは歴史的にサブプライムローンを購入してこなかったが、サブプライムというカテゴリーではなくともローンを実行する前に疑問を呈すべきであった様な真に疑わしいローン購入することがあった。
「元になる基準が低下してしまった。それが全体に及んでいた。」というのがフレディーマックのCFOの見解でした。
ローンを実行しすばやく転売する事を前提にしていた金融機関はローンが確かに返済されるかどうかをあまり気にしていなかった。リスクを他者に転化する金融のプロはリスクを更に取れる余地を作っていった。
その結果新たな"NINAローン"という発明をプライムローンのエリアにしてしまった。
NINAローンとは?
「No income no asset」の略語で、必ずしも収入や資産が無い人に融資をしたというのでは無く、収入や資産の"本人の申告に基づく"ローンで通称"Liars
loan - うそつき者のローン"とも言われています。
銀行は借入者の収入や資産に関して質問をするが借入れる人の言う事を鵜呑みにしていた。
今月からフレディーマックはそう言ったローンを保証しなくなったが、より債務不履行の確率が他のローンより高くなっている。週ごとにいかに信用供与が広く拡大されていたかが明らかになってきている。不良債権の為の償却積立金の3分の2が2006年と2007年の融資分から発生している。
フレディーマックの元の仕事はローンを買取、保証し、資産担保証券にして売却する事である。
中略
フレディーマックはその基準が低下していた事を示すデータを公表した。2003年から以前のローンではIOローン(interest only)(*1)
元金据置ローンを買うことは無かったが、今年では約4分の1程度がIOローンになっている。
以下省略
解説
フレディーマックという準公的な金融機関(住宅ローン市場に安定的に資金を供給するために、米国連邦議会の公認のもと1970年に、ファニーメイがモーゲージ市場で十分カバーしていなかった部分に資金を供給するために設立された政府系金融機関。)でもローンの基準が下っていたという事と、NINAローンやIOローン等サブプライムローンだけで無く日本では知られていないまだ悪いローンが出てくる可能性があるという雰囲気が伝わったかと思います。
*1)ちなみにIOローンは日本では不動産転売会社等が利用しているくらいであまりなじみはありませんが、イギリス等のヨーロッパの国でも不動産投資にIOローンが定着してきている様です。(幣社独自ヒアリングによる)IOローンは借りている期間は金利のみ支払っているだけなので元本が全く減りません。よって金利が上昇したり不動産担保価値が目減りした場合には非常にリスクの高いローンになって来ます。日本では一部物件や顧客に対してフルローンやオーバーローンが提供される場合がありますが、更にリスクの高いIOローンは銀行等の
メジャーな金融機関は提供しておりません。(投資目的で)よって日本は世界の流れに良い意味で遅れている状態です。 |